私たちは、利用者のみなさまが、自分らしく暮らすことができる住宅をつくるためには、看護・介護にかかわる専門職のみなさまとの連携が重要だと考えています。

●手すり1本と言っても、高さ、太さ、形、材質など様々です。

また、利用される方の症状も様々です。
私たちは、ケアマネジャー、訪問看護師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)の方々と連携しながら、最適な方法で取付ています。また、取り付けた後のアフターフォローも大切にしています。

●手すりを取り付ける壁の材料にも色々あります。

よく使われるPB (プラスターボード)は不燃性で加工が容易ですが、強度はあまりありません。また、釘・ネジが効きません。手摺等を取り付ける場合は下地が必要です。

建築の専門知識 

です。

例1) 利用者のお宅に訪問したときに、家の間取りの図面を提示されるときがあります。それを見て、各部屋の状況がわかります。そのときに、下記の算出方法を知っていると、大きさがイメージでき、打ち合わせがスムーズにいきます。

【縮尺】 図面の寸法と実際の寸法の算出方法

  ● (図面にスケールをあてて長さを確認)
  ● (三角スケールがあると便利)1/100(百分の一)=図面上の 1cm が 実寸1m
  ● 配置図・平面図などで使われる縮尺
     1/50 (五十分の一)=図面上の 2cm が 実寸1m
     1/30 (三十分の一)=図面上の 3.3cm が 実寸1m
  ● 平面詳細図などで使われる縮尺

例2) 車イスの利用者が、玄関もしくは掃き出し窓から外出するときのためのスロープの標準的な勾配(こうばい)の計算方法です。実際は、利用者の運動能力や、症状により変化します。